1.損益分岐点 : 売上がいくらになったら赤字転落?


損益分岐点とは正しくは「損益分岐点売上高」といいます。
一言で表現すると売上と費用がイコールとなる売上高のことです。
経営者であれば、自社の損益分岐点売上高は常に頭に入れておくことが必須でしょう。

【算式】

売上高 - 変動費 - 固定費 = 0

変動費 : 仕入高のように売上高の増減に比例して増減する費用

固定費 : 給与や支払家賃のように売上高に関係なく発生する費用

2.損益分岐点比率 : 不測の事態への耐久力は?


実際の売上高が損益分岐点に対してどの水準にあるかを表す指標です。
不況などにより売上高が落ち込んだとしてもどの程度まで耐えうる体力があるか把握するために使用します。

【算式】

損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高 / 実際の売上高 × 100%

【目安】

90%超 ・・・ 危険
80%~90% ・・・ 要注意
80%以下 ・・・ 安全

【例】

損益分岐点売上高 : 750万円
実際の売上高 : 1,000万円

損益分岐点比率 = 750万/1,000万×100%=75%

3.労働分配率 : 利益に対する給与の配分は適正?


多くの中小企業経営者が感覚によって昇給額を決定しています。
根拠を持つためには給与配分の適正額を知る必要があります。
人件費には、社会保険料の会社負担分(法定福利費)などを含めることを忘れずに。

【算式】
労働分配率 = 人件費 / 限界利益(粗利益) × 100%

【目安】

50%以下(45%以下を目指す】

さて、いかがでしょうか。

騙されたと思って、まず1年間この3つの指標を毎月定点観測してみてください。
自社の問題が浮き彫りとなるはずです。

もちろん、この他にも見るべき指標はありますが、まずはこの3つに慣れてから少しずつ手を広げていくと良いかと思います。
定点観測の際には御社の数字を常に共有している顧問税理士と一緒に分析するとより理解が深まるのでお勧めです。

次回は貸借対照表編をお送りします。
ご期待ください。

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