安宅和人さんが書かれた本「イシューからはじめよ」を読んだことはあるでしょうか。
 
仮に読んだことがないのであれば、経営者としてとても深刻な状況です。今すぐこんな記事を読むのを止めて本屋に走ってください。いや、電子書籍を今すぐポチってください。大袈裟に言っているのではなく、それだけの価値がある本です。
 
とはいえ、本当に価値があるか疑問に思うかもしれませんので、私なりの要約記事を書いてみようと思った次第です。この記事を読んで少しでもご興味を持たれたのであれば是非ともご購入いただき読んでいただければと思います。

「イシューからはじめよ」が経営者の必読書と言われるのは何故か?

作者は安宅 和人という方です。東京大学大学院生物化学専攻にて修士号取得後、マッキンゼーに入社。4年半の勤務後、イェール大学・脳神経科学プログラムに入学。3年9カ月で学位取得。マッキンゼー復帰に伴い帰国。とあります。
 
マッキンゼーとはいわゆる「戦略コンサル」のトップ企業の1つであり、依頼したら数千万円の費用がかかることも珍しくない超エリート企業です。そこで働くためには当然ながらその費用に見合った圧倒的な成果を出し続ける必要があります。
 
つまり、本書には仕事において圧倒的な成果を出す方法が書かれており、これを読まずに経営をすることは、すなわちパソコンを使わずに仕事をするくらい非生産的な状況だと断言しておきます。
 

バリューのある仕事とは何か?

著者は本書のなかでまずこの問いからスタートします。
 
「バリューのある仕事とは何か」
 
皆さんはどのように考えるでしょうか。一般的には以下のような意見が挙がるかと思います。
 
・質の高い仕事
・丁寧な仕事
・ほかの誰にもできない仕事
 
これらは間違いとも言えませんが本質をついていません。
 
では価値のある仕事とはどのようなものなのでしょうか。著者は以下の2つの軸から成り立っていると表現しています。
 
●イシュー度:その問題に答えを出す必要性の高さ
●解の質:そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い

 
解の質はともかくとして、イシュー度については少々抽象的な表現ですね。このままではよく意味が分からないと思いますので、次はイシュー度について掘り下げていきましょう。

イシューを見極めよ

皆さんは最も効率的に問題を解決する方法は何だと思いますか。便利な道具に投資することでしょうか。それとも職人技のように熟練した技術を磨くことでしょうか。
 
実は違います。その答えは「問題を解かない」です。それこそが本書が最も伝えたいことです。多くの場合、イシュー(問題)の設定が間違っているため、解かないで良い問題を解いてしまったり解いても効果がない問題に手を付けてしまっているのです。
 
では、イシューの設定はどのようにするべきなのでしょうか。本書では、以下のようなポイントがあると述べられています。
 

相談する相手を持つ:思考には偏り(バイアス)がかかるので、客観的に見てもらう事は重要です。
仮説を立てる:「スタンスを取る」ことが大切。やってみないと分からないよねという態度だと時間がいくらあっても足りない
必ず「言葉」にする:人間は言葉にしない限り概念をまとめることができない。文章にせよ。
 

良いイシューの3要件

さらに、本書では良いイシューには3つの共通項があるとしています。
 
・本質的な選択肢である
・深い仮説がある
・答えを出せる

 
3つ目は分かりやすいですが、1つ目と2つ目は抽象的ですね。これは換言するならば「解いたら大きなインパクトが残せるもので、かつ、最初に聞いた時は『そうか?』となるような常識的すぎないもの」ということです。
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回触れた内容は、本書のごく一部にすぎません。
 
もし少しでも興味を持たれた方は是非本書をお買い求めいただき、続きをチェックしてみてください。

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