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設備投資の意思決定で陥りやすいワナ
あなたの会社にとあるシステムの営業が入ったとします。
営業マンいわく
「我が社のシステム導入により10人必要だった仕事を2人でできるようになり、人件費削減につながります。」
とのこと。
さて、あなたはこのシステムを導入するでしょうか。
システム導入により手が余った8人は他の仕事に異動してもらうことはできても、さすがに辞めさせるわけにはいきません。
つまり、人件費は1円も削減できないのです。
比較対象を見極める
上記の例ですと、人件費の削減という効果は期待できませんでした。
意思決定では「何と何を比較するか」を見誤ると大変なことになります。
このシステムを導入すべきかは、
導入によって手の余る8人が他部門へ異動する前と後の利益の変化
によって意思決定すべきでしょう。
仮に
システム導入費用 : 100万円
システムの使用可能年数 : 5年
異動後に見込まれる1年当たりの利益増加額 : 25万円
実際には「利益増価額をどう見積もるのか」や「アップデート費用はどうなるか」などもっと複雑に判断すべきですが今回は単純化しました。
だったとします。
この場合、5年間で125万円の利益増加額が見込まれます。
そして、システムを5年後に100万円でアップデートしたとしてもまだ25万円利益が残りそうです。
この場合ですと投資しても良さそうです。
比較対象の見極め、は管理会計の初歩です。
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