1.流動比率 : 短期的に資金はショートしないか?
流動資産(現金預金+短期的に現金化できる資産)と流動負債(短期的なキャッシュアウト)との比率です。
【目安】
120%未満 ・・・ 危険
120%~150% ・・・ 安全
150%超 ・・・ とても安全
2.当座比率 : 短期的な資金をよりシビアに分析!
流動資産には棚卸資産(商品や製品)が含まれますが、資金化には少し期間を要する場合があります。
また、不良在庫となり、そもそも現金化が難しくなるかもしれません。そこで、短期的に換金されるもの(当座資産=現金預金+売掛金や受取手形など)のみで比率を算出したものが当座比率です。
当座比率 = 当座資産 ÷ 流動負債 × 100%
【目安】
80%未満 ・・・ 危険
100%~120% ・・・ 安全
120%超 ・・・ とても安全
※棚卸資産のない業種の場合には、流動比率のみの分析で良いでしょう。
3.現預金月商倍率 : 現金預金残高と月商のバランスは?
現金預金は当座の経費の支払や不足の事態に備える大切なもの。残高が適正かを分析するための指標です。
月商の何倍を残高として保有しているかを測定します。
現預金月商倍率 = 現金預金残高 ÷ 月商(損益計算書の売上高÷12)
【目安】
1ヶ月未満 ・・・ 危険
1ヶ月~3ヶ月 ・・・ 安全
3ヶ月超 ・・・ とても安全
上場企業の場合には、あまり多いのも問題視されます。余剰資金は投資に回してより企業価値を高める(株主により還元する)努力が求められるからです。
一方、中小企業の場合にはそのような心配はありません。個人的な意見としては、中小企業(特に零細企業)は現預金は多ければ多いに越したことはないと思います。
4.自己資本比率 : 資金調達のバランスは?
資金調達の源泉は自己資金(資本金+これまで獲得した利益)と他人資本(借入金)があります。
今ある資産はどのようにして調達したものなのかがこの指標で分かります。
自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資本(=総資産)
【目安】
40%未満 ・・・ 危険
40%~60% ・・・ 安全
60%超 ・・・ とても安全
【事務所HP】
福岡の会計事務所(税理士) カナリ総合会計事務所
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