突然ですが質問です。
あなたはとあるプロジェクトチームのリーダーです。
プロジェクトには既に1,000万円もの予算を投入していますが、想定利益の50%程度しか実現できていません。
さて、あなたはこのプロジェクトを継続しますか?それとも撤退しますか?
管理会計を知らないと「これだけ費用をかけたのだから、今更後にはひけない。」と意地になってプロジェクトを継続してしまいます。
立ち上げたプロジェクトは撤退しようが継続使用が戻ってきません。この1,000万円のことを埋没原価(サンクコスト)と言います。
ビジネスでは埋没原価は意識してはいけません。
経営判断の際には過去の費用に囚われることなく(=無かったものとして)、意思決定を下す必要があるのです。
最近のニュースですと、LINEがLINE MALLサービスを終了することを決定しました。
サービス開始からわずか2年程度です。
LINE MALLには相当のコストが費やされたはずですが、CtoC市場は既にメルカリの1強状態。
このまま継続するほうが非合理的という判断でしょう。
冷静な判断です。
もちろん、継続して成功する場合もあります。
過去の経費に囚われるのでなく、冷静な判断により意思決定をしてほしいというのが、今回の趣旨です。
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